2023.12.08
導入企業の声
逆転人生(NHK)で紹介「志摩市民病院」の事例
2017年10月、PHP研究所認定チームコーチの同期であり「総合診療医」でもある田口医師からの紹介から始まったチームコーシングによる組織開発の事例です。
「部門間連携を強化して、働きやすい組織風土づくり」がテーマでした。この時、志摩市民病院ではたくさんの看護師と医師が辞め「存続の危機」と言われていました。
まず依頼者である江角院長の思いを伺うことから始まりました。そして、各部門から10名のリーダーを選出頂き、一人ひとりとの面談を経て1週間後にセッション1(二日連続)を行いました。セッションではバリューチェーンを明確に共有することで、連携不足の箇所や暗黙のルールなどが浮き彫りになりました。そして、10名が一枚岩のチームとなって職場のメンバーに働きかけ始めました。自走が始まったのです。
4年後の2011年11月何気にNHKの番組を見ていると「志摩市民病院/院長の逆転人生」が放映されていました!懐かしいメンバーがインタビューに答えているシーンは本当に感動的でした。さらに今では「再生された病院」として注目を集めています。「過疎が進む地域医療」を担う院長の覚悟とあのメンバーの覚悟が結実したのです。
2022年2月、私はコロナ禍で時間があり2014年~2022年(8年間)の「組織開発のご支援」を振り返っていくつかの事例をまとめてkindleから出版しました。その前に「記述内容に修正点がないか?」志摩市民病院のチームメンバーに確認するために会いに行きました。4年ぶりに再会し、あの頃を懐かしく語り合う豊かな時間を過ごしました。そして、帰りには内容は「大丈夫!」のお墨付きを頂きました。
あのセッションで私は「志摩市民病院の強みは何か?」という問いを投げかけました。その強みの中心に「院長が江角悠太」という回答がありました。非常に印象的な場面であると同時に、「いける!大丈夫!彼らは成し遂げる!」そう確信した瞬間でした。この事例は経営リーダーとフォロワーたちの信頼関係が生んだ大逆転劇です。その逆転劇に関われたことに心から感謝しています。